生徒の声(中高生)

Nさん (ロンドン芸術大学合格/23年秋入学)
 
私は高校一年生の時、このお教室に通い始めました。小さい頃から海外の音楽やテレビ番組などが好きで、本格的に学校で文法などを学び始めた中学生の頃からはずっと海外の学校で学びたいと思っていました。海外の大学、特にイギリスの大学は特定のIELTS(英検などのような資格)スコアが求められることが多く、私も大学が規定したスコアが必要でした。しかし、IELTSは英検や学校のテストとは全く形式が異なります。学校の授業に加えて、持っていた教材は全てコンプリートし、ネットで勉強法などもたくさん調べて自習に励みましたがうまく対策ができず、そこで両親にQuoに通わせてほしいとお願いしました。 

やす先生の授業は本当に人生を変えた経験でした。ここには書ききれないほど本当に効果的な練習法や知識などをたくさん教わり、着実にかつ根本的に英語力をあげ、日々変わっていく自分にびっくりさせられました。IELTSも必要なスコアまで到達し、気づけば自分でも想像していなかったくらい英語がスラスラと話せるようになっていました。 

成長したのは英語力だけではありません。レッスンで使う教材、先生がお勧めしてくださった様々な海外メディアなどから仕入れたトピックを軸に自分で物事を考える習慣や、自分の意見をもつ感覚を掴み、社会や世界について知ろうとする積極的な姿勢が身につきました。こういうスキルを習得できたことは高校生だった私の、一人の人間としてのレベルもアップさせ、大人になるステップを踏むことにもつながっていたと思います。こうして磨いた英語力とクリティカル・シンキングの習慣が活かせる国内の推薦型入試も経験し、合格しました。 

高校卒業式の日。廊下に前面張り出された合格校の数々。「海外大学」の欄には、ずっと夢見ていた志望校の名前がありました。私は学年でたった一人、海外の大学を受験し、イギリスの名門(自分で言うのも何ですが)と言われる大学に合格しました。先生にはこれからも一生感謝しています。


【保護者からのコメント】
(お母さまよりコメントをいただきました。)

Quoに通い始める前は、娘は一人で海外の映画やドラマを見ては言い方を真似てみたり、自分で字幕をつけたりしながら、まるで遊びのように英語を学んでいました。英語で話す機会を増やしたいから、レッスンに通わせてほしいというので、Quoのレッスンをスタートしました。

やす先生に上手に促していただいたこともあって、はじめはテキストを丸暗記しては音声と同じように言えるとウキウキと喜んで次へと進んで、という感じでしたが、高校2年生になって受験が現実的なものとなり、IELTSのスコア達成と出願のデッドラインが明確に見えてくると、もはや遊びという雰囲気はなく、真剣そのもので、寝ても覚めても英語トレーニングという状態でした。先生には娘の様子をよく見極めながら、上達の段階ごとに勉強のポイントなどを適切にご指導いただき、IELTSのスコアも余裕をもって目標を達成することができたので、その分、ポートフォリオの作成や国内大学の推薦出願の準備に十分な時間をかけることができました。

今はロンドンでの学生生活が始まり、世界中から集まった学生たちとともに、多様なプログラムを学び、充実した日々を送っています。おかげさまで、日常生活で英語力で困ることはないようですが、英語圏や、アジア圏でもインターナショナルスクール出身の学生がほとんどで、日本人は自分だけ、授業での自分の意見を主張したり、議論をする際にはまだ十分に考えを言語化できず、もどかしい思いをするそうで、Quoで使っていた教材や大学が提供するオンラインプログラムなどを活用しながら、日本にいたときと同じように「自主トレ」を続けています。

Quoのレッスンを卒業しても、どうやって英語を学んでいくか、ということをしっかり教えていただいたので、今もそれを生かして学び続けています。Quoに通わせて本当に良かったと思っています。

【担当講師のコメント】

Nさんは既にQuoの生徒だったご家族からの紹介で高校1年の6月に入会しました。体験レッスンのお席でUALに行きたい、出願その他の事務手続きについては留学斡旋業者を利用する、Quoには英語の実力を伸ばすお手伝いに絞ってお願いしたい、とのお話を伺いました。そのさい「海外の大学でも通用する英語を身に着けたい」といったぼんやりした希望ではなく、具体的なロードマップに沿ってその時々で達成したい目標を示してくれました。

入会時の実力はCEFR B1程度と判断しました。B1はQuoでの中級基礎コースを修了した段階にあたり、英検なら2級の合格レベルです。ほんらいであれば中級(B1+)コースで始めるところですが、音のセンスの良さや学習意欲から中上級(B2)コースに決めました。Quoの中上級のコースをきちんとやり遂げることができれば英検なら準1級から1級の取得が可能ですから、少しだけ「飛び級」をしたことになります。

Quoでの中上級コースのイメージは、語彙や文法については準1級を超える程度、リスニングやリーディングでのスピードや文章の分量は1級を超える程度いったところです。当初Nさんはリスニングやスピーキングの速さに戸惑っていましたが、やはり思った通りすぐに慣れてきました。

外国語の学習で何よりも大事なのはリスニングです。リスニングさえできるようになれば理解力も表現力も滞りなく上達し、語句や文法も楽に身に着けることができます。Nさんはこれをすぐに理解してくれました。自宅ではオーディオ教材を使って、リズムもイントネーションも完璧にコピーするまでイギリス英語の発音練習をしていたようです。さらに教材のなかの会話の台本を次々と丸暗記しました。これは教室からNさんに課題として出したというわけではありません。ある日、台本のセリフを暗記すると上達が早いよということを説明したことがあり、これを聞いたNさん自身が自主的にはじめたものです。暗記した会話の確認をレッスンでお手伝いすることもありました。Nさんはこうした練習をつうじて、色々な表現を耳だけで覚えられるようになりました。この結果、スピーキングとライティングの実力が急上昇しました。Nさんは入会当初からリスニングを最重視することで、音によって表現の型を身に着けることができ、スピーキング・ライティング・リーディングについても、リスニングに引っ張られるようにして上達することができました。

語学はリスニング→スピーキング→ライティング→リーディングという順での上達が理想的です。しかしながら世の中の中高生のいわゆる学校英語は様々な制約からどうしても重要度が逆向きになってしまいます。学校では英語学習に割く時間が不足しているうえ難関大学の受験がペーパーテスト主体の現状では、仕方のないことだとも思います。それでも、リーディングから入る学習法では目を多く使うため辛いだけではなく、頭のなかに文字を書いたり逐語的に考えたりする悪い癖がつきやすいことから、結局はいわゆる「中級の壁」に突き当たることになり、そこから先はたいへんな苦労をします。英語嫌いが生まれる原因です。

スピーキングの練習のときNさんは時々声が上ずって聞き取りにくくなる傾向がありました。このため、英語を話す際の呼吸や発声のしかたについてもコーチングしました。さらにスピーキングの試験も念頭において、間の取りかた、目線の置きかた、手足や首の動きといった非言語的テクニックや、さらには例示や三段論法や提喩といった修辞技法にも踏み込んで練習しました。その結果かなり早いうちにUALへの出願に必要な実力を身に着けることができました。

なおNさんはご両親の意向もあり国内の難関大学の推薦入試も受けて合格しています。非芸術系の一般的な学部です。Nさん個人はUAL以外の進路はあまり考えていない様子でしたが、ご家族に無用な不安を掛けてはいけないと考え受験しました。この入試には英語での面接があり、海外で生まれ育ったわけでもないのに綺麗なイギリス英語を駆使して話すNさんに北米出身と思われる面接担当者がかなり驚いていたそうです。後日レッスンの席で楽しそうに話してくれました。

UALの入試にはポートフォリオ作成や小論文の記述も含まれていて、当然ですがNさんはどちらも英語でおこないました。Quoでもたまに補助的なアドバイスをさせていただきました。Nさんはさらに大学が受験生相手に主催するオンラインのイベントにも積極的に参加していました。日本人の参加者はいつもNさん一人だけだったそうです。イベントでは得意のイギリス英語の実力を存分に発揮して、地元イギリスの受験生やカレッジの教授たちと積極的にコミュニケーションを取ることができ、教授陣からは直接親身なアドバイスを受けることができました。

学問に王道(近道)なしと言いますが、他の学問ならともかく語学には王道があります。ただしその王道は一見面倒な印象を与えることから、王道を求める人ほど王道を通ることを嫌がってしまう傾向があります。Nさんはこの王道を外さず、入会後たった2年と少しで特級基礎(C1+)のコースに進みました。Nさんは演劇関係にも強い興味を持っています。特級基礎コースで近代初期の英文の例としてMacbethの台本の一部に取り組んだことがきっかけとなり、最近は自らシェイクスピア劇を色々と読んでいるようです。

英会話の実力を身に着けることは目的ではなく手段です。検定試験や大学受験など英語学習の成果を目的としても全く上達しないわけではありませんが、進捗は非常にゆっくりで、しかも途中で用事や遊びなど他のことを優先して学習期間に穴をあけ、その分実力が下がって何度もやりなおしとなり、ついに挫折、となる傾向があります。その反対に、英語を使って何かをするほうを目的にし、英語はあくまでその手段と考え、目的から逆算して具体的な目標を立て、それらの目標を次々と達成していくようにすると、圧倒的なスピードで上達します。Nさんはその良い例で、毎回のレッスンはとても充実していました。

大学に合格したあともNさんは8月前半までQuoに通いました。いまは9月の入学に向けて渡航の準備に大忙しのご様子です。長い人生を考えれば今やっとスタート地点に立ったことになります。ロンドンに移ってからが本当の勝負です。これからもどんどん活躍していってほしいと心から願っています。

(担当 やす/2023年8月)

【追記】

Nさんは大学の冬期休暇を利用して東京へ里帰りし、教室へ遊びに来てくれました。充実した学校生活のこと、学内外で知り合った人々のこと、ロンドンの事情、といったお話を聞かせてくれて、楽しいお時間になりました。(やす/2023年12月)

K.M.くん (一橋大学合格/19年春)

僕は、中学2年生からこの英語教室に通塾しています。入ったきっかけは、学校が英語に力を入れていることもあり、なかなか授業についていくのが大変だったからです。

授業を受け始めてから少しして、英語は僕の得意科目になりました。先生は授業で、英文法や長文の読み方に関する講義など、一般的な内容のみならず、英単語にまつわる歴史や長文の内容に関する世界史など、幅広い知識を紹介してくださいました。

それらは英語の上達という本来の目的を間接的に支えているように思います。こういった丁寧で濃厚な授業の一つの成果として、僕は大学受験で第一志望だった一橋大学に合格することが出来ました。

各科目の採点内容は公表されないので詳しくは分かりませんが、正直僕は試験本番の英語で間違えたところは無いと思っています。

これらの実りある結果をもたらした一つの大きな要因は、間違いなく先生の授業でした。ありがとうございました!

【保護者からのコメント】
(お母さまよりコメントをいただきました。)

やす先生は思春期・反抗期真っ只中の息子に、寄り添った授業をしてくださいました。親の言うことは素直に聞かなくても、やす先生のアドバイスやご指導はよく聞いていたように思います。

苦手科目の英語が得意科目になっていく過程を通して、息子の自己肯定感が高まっていったことが一番嬉しかったです。また、親や学校以外に「年の離れたお兄さん」のようなやす先生がいることの安心感も大きなものでした。

大学生になっても通塾したいと言っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

【担当講師のコメント】

K.M.くんは中高一貫の有名進学校に通っていました。彼は中学に進学してはじめて本格的な教科としての英語に触れましたが、本人はアルファベットから始めているのに対し周りはすでに中級以上の実力を持つ帰国生ばかりで、さらに学校もこの帰国生の子たちの実力を基準にしたカリキュラムを組んでいたことから、入学後しばらくは英語の授業でだいぶ苦しんでいたようです。

Quoに入会したころの実力はほぼ初級(CEFRではA2)と判断しました。「詰め込み」ではなく「慣れ」、「目」よりも「耳」を重視し、入会してからは一貫して音の練習をカリキュラムの中心に据えました。そうでないと英語が単なる暗号解読となってしまいます。大学入試は暗号解読で十分なのかもしれませんが、それでは生きた言語としては使い物になりません。基礎の段階ではリスニング、およびコーチング付きの音読や暗唱をたくさん行いました。音声がついていない長文の場合は私がまず読み上げて聴かせ、話の内容を理解しているか英語や日本語で確かめたのちに原稿を読み、細かい語句や表現を覚えていきました。このころは中学課程の内容のやりなおしにに注力しました。また「大学受験の直前まで単語本の暗記は禁止!」としました。

高校1年になると音声のトレーニングをさらに増やし、英文の構造を理屈よりも身体で覚えてもらいました。このころ文法に関しては、本人から質問があったときと、取り組んでいる文章を理解していないように思えるときにのみ解説するに留めましたが、それでも説明するときは本人が納得するまで徹底的におこないました。説明はおもに日本語でおこない、用語は日本語と英語の両方を使いました。

1年の秋には聴く・読む・書く・話すの4技能とも中上級(CEFR B2)に達し、ときには上級の教材にも取り組むようになりました。2学期の終りには当時退任直前のオバマ大統領の論文を一緒に読みました。そこではオバマ氏独特の複雑でアクの強い文章を、その政治経済的な背景も含めて完全に読み切ることに成功しました。当時あの文章をあれほど徹底的に読み込んだ高校生は全国でもほとんどいないのではないかと思います。大学受験の準備までに十分な余裕のある時期にこうして時間をかけて知的な背伸びをさせたことは後々の実力向上に大いに役立ちました。またこの前後から本人は洋楽に夢中で、レッスンではしばしば最新の曲やその歌詞の話題で雑談をしました。

2年からは一般の新聞、雑誌、テレビ・ラジオ番組を直接読んだり観たり聴いたりを繰り返しました。これらはみな英語圏の知識階級の読者や視聴者を対象にしたもので、学習者に向けて加工されていない生の英語でした。ここでも音声の練習は必ずおこない、英語独特の音の感覚を身に着けてもらいました。ところどころで英語によるディベートもおこないました。英作文の添削もして、作文のさいのコツを身に着けるための特別な課題をこなしてもらうこともありました。2年の3学期には腕試しとして最難関大学の過去の入試問題に挑戦させてみたところ、既にどの大学を受験しても良いほどの優秀な成績でした。

一橋大はさすが実学を重視する大学らしく、英米のニュースサイトや雑誌から長文を選んできて、受験生の論理的な思考力をしっかりと試すたいへん良質な難問を作ります。このことを踏まえて、3年(正確には2年の3学期の終わりごろ)になると入試問題と内容の面で同傾向でありながらより複雑な言い回し、概念、論理の流れを含む長文を選び、一緒に読み合わせをする練習をしていきました。それまでの数年間の基礎練習で培った実力をベースにおこなったこの「高地トレーニング」では理解力とスピードが飛躍的に向上しました。運動部に所属して忙しかったにもかかわらず、よく頑張ってくれました。

秋になってはじめた過去問の徹底研究では出題者の意図を見抜く程にまでしっかりと取り組みました。この結果、本人は正しい考え方をしつつ素早く正答を導くことができるようになりました。この時期でも、音声資料のない文章では本人が音読するか私が読み上げて聴かせるかのどちらかを必ず実践しました。

ところがひとつだけ懸念がありました。それまで受験よりも総合的な語学力養成を目指していたこともあり、模試等ではケアレスミスや与えられた問題の早とちりが散見されたのです。変な言い方ですが模試等を舐めてかかってしまい、とくに長文読解と英作文では問題文をちゃんと気をつけて読んでいれば簡単に正答を導けたところを落とすというケースが目立ちました。この子なら間違えるはずがないという問題でトンチンカンな答え方をしていたのです。

レッスンでおさらいした際に確認すると問題文を読まずさっさと答えを書いて後はのんびりしていることが判明しました。大学受験は他の科目とあわせて総合点での競争ですからそれではいけません。このため受験テクニックの練習として問題を解く際に「意識を置くべき」箇所を確認するセッションをおこないました。二次試験のさいこの悪い癖が出ないかと心配していましたが、見事合格してくれました。

担当の講師として、本人が第一志望の大学にストレートで合格してくれてたいへん嬉しく思います。Quoのレッスンを信じて何年にもわたり大事なご子息を託してくださったご両親に深く感謝いたします。Quoは予備校ではありませんから英語のみのお手伝いでしたが、レッスンを通じて身に着けた語学的実力と論理的思考力は今後に役立ててほしいと願っています。彼の将来が楽しみです。

なお大学入学後も引き続きQuoに通っており、現在は主にスモールトーク(雑談)やディベート、ニュース英語の聴き取り、アカデミックな英語の読み書き、といったプログラムを楽しんでいます。(やす)

 
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