中級のコースをはじめました(社会人/女性/一般英語)

2023/08/30

社会人のS.M.さんが中級基礎レベル(CEFR B1)から中級レベル(CEFR B1+)に移りました。

Quoでは中級のカテゴリーに中級基礎(B1)、中級(B1+)、中上級(B2)3レベルを用意しています。
ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)を基準にして4技能を測ると、日本人の学習者はリーディングは得意ですが、リスニング、スピーキング、ライティングの3技能で上達が遅れる傾向があります。
大半のケースでは、特にリスニングが大幅に遅れいています。
Quoでは中級のカテゴリーに3レベルの厚みを持たせることで、特に英会話で必須となるリスニングの実力をしっかりとつけていただくようにしています。

生徒の皆さんのなかにはお仕事その他のご事情でどうしてもゆっくりと上達せざるを得ない方がおられます。
そのような方には内容に飽きないよう主教材を変えることで、同じレベルで複数のコースを提供することもあります。

その反対に、上達の早い方にはコースの途中でも講師が飛び級を勧めます。
例えば実用英検などの試験にどんどん挑戦し、現コース修了レベルの試験に合格した方などです。
S.M.さんもあっというまに実力をつけてきましたため、今回はひとつ上の中級(B1+)への飛び級をしていただきました。

S.M.さんは英語を基礎からやりなおししたいとのご希望で、2020年の3月に最初のレッスンをお受けになりました。
ご入会時のレベルチェックでは総合力は初級基礎(A1)レベルと判断し、初級(A2)レベルのコースからはじめました。
上述の4技能のうちリーディングでのみ初級(A2)で要求される基準を満たしていましたが、これは「やりなおし英語」をご希望の新規入会者にほぼ共通しています。

この初級(A2)レベルでは途中コロナウイルス感染症の世界的大流行で思うようにレッスンできない時期がありましたが、2年4ヶ月をかけて英語の発話のしかた(≒聞こえかた)を覚えていただき、発話のしかたを理解していただいた後は徐々にや語句や文の認識のしかたを練習していきました。
初級(A2)レベルでこの基礎的な練習をしっかりと実践していただいたことで、リスニングの実力がついてきました。
知っている語句で出来ている文やその音声であれば、聞こえてきた瞬間に認識できるようになってきました。

中級基礎(B1)レベルに進んでからはめきめきと上達し、コースの半ばながら今夏に英検準2級に挑戦したところ案の定すんなりと合格できました。
S.M.さんはスピーキングとライティング、つまり自己表現で困難を感じていたようで、二次試験の受験後も自信なさそうなご様子でしたが、受け取った成績表によると、英検2級に合格する実力まであと少しというほどの優秀な成績でした。
Quoのレベル分けでは、初級で要求される実力をしっかりつけていれば英検準2級でも合格可能としており、中級基礎の修了に要求される実力であれば2級合格も可能としていますが、今回そのとおりの結果となりました。

中級基礎(B1)の主教材は履修中でしたが、レッスンの席で英検2級の難度の課題をコッソリと出してみると問題なく対応しておられましたため、今回中級(B1)レベルのコースへの飛び級をお勧めしました。
徐々に自信もついてきたご様子で、遠くない将来に英検2級に挑戦したいと仰っておられます。

S.M.さんのお子さんもQuoに通っており、それぞれ別々にレッスンを受けています。
お子さんが通っているのは都内でトップクラスの進学校のため、レッスンの内容も大きく異なります。
例えば、この学校では小論文やディベート戦などで帰国生であっても困難を感じる課題を出されることがあり、Quoではそういった時に(本人がう~んと悩んでいたときに限り)解決への突破口となる重要なヒントをポンと出したりしています。
(なお当然のことですが、本人に成り替わって講師が直接課題に取り組むことは絶対にありません。)
定期テストや将来の受験を前提とした自宅学習法も教えています。

なにより親として英語に頑張っている後ろ姿を見せていることはお子さんにとっても大きな刺激になっているようで、いつも親子それぞれからお互いへの良いライバル意識が感じられ、常々すばらしい親子関係だなと思っています。